阪神・佐藤輝「良くはなっている」虎党の祈りに一筋の光明 2戦連続で欠場も「準備はしていた」
「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神0-4DeNA」(16日、甲子園球場)
試合時間の2時間48分を通して、阪神・佐藤輝明内野手がグラウンドに登場する場面は訪れなかった。「準備はしてましたけどね」と試合後は表情を変えることなく、クラブハウスへ引き揚げた。その言葉通り、敗戦後は右足と右肘に防具を着け、スタンドのファンに一礼した。勝負事に仮定は禁物。だが4番の不在によって、その存在の大きさと影響力が証明される結果になった。
主砲は試合前練習で屋外に姿を見せず、室内で調整した。「良くはなってきています」と状態の良化に言及していた。14日・第1戦は、コンディション不良で途中交代。15日の第2戦は室内練習場で個別練習を行うも、ベンチを外れていた。
この日はベンチスタート。戦況を見つめながら来るべき出番に備えていた。15日と比較して症状は緩和しているかと問われると「そうですね、はい」とうなずいた。王手をかけられ、後がなくなった状況。17日の出場可否には「それはね、まだ分からないですけどね」と慎重に言葉を選んだ。
佐藤輝はかねて、ポスティングシステムを使っての米大リーグ挑戦の意思を公言している。今後の契約に関しては不透明だが、今オフに球団からポスティングを認められる可能性もある。仮に17日の第4戦に敗れてファイナルS敗退となれば、同日の一戦は「阪神・佐藤輝明」として挑むラストゲームになる側面も併せ持っている。
もちろん、そうならないためにも必勝が求められる。チームが目指すのは23年以来となる日本一奪還。大目標の実現に向けて、歩みを止めるわけにはいかない。
今季は打率・306、39本塁打、106打点と高水準のパフォーマンスを示し、史上9人目となる三冠王に輝いた。厳しい局面に立たされても戦う姿勢を貫き、チームを救ってきた。是が非でもつかみたい、潮目を変える1勝。大黒柱の出場を、誰もが渇望している。
野球スコア速報
