阪神・嶌村球団本部長 佐藤輝のメジャー挑戦 2つの決め手で後押し容認 実績&貢献度申し分なしで「水準に届いた」
阪神の嶌村聡球団本部長(59)が19日、兵庫県西宮市の甲子園球場内で会見に応じ、佐藤輝が希望するポスティングシステムを利用した米大リーグ移籍について、容認すると発表した。「球団にとっても、非常に重く、かなり難しい決断であった」と説明。決め手としては2つの理由を語った。
まず挙げたのは周囲の理解だ。20年度のドラフト1位で入団して以降、在籍6年間で優勝3度に日本一も経験。2度の2位に、3位と全てチームはAクラスに入った。昨季の本塁打と打点に続いて今季は、バース以来球団40年ぶりの三冠王を獲得。実績、貢献度は申し分なく、球団内外の理解を得られると判断した。
「支えていただいている皆様方に後押ししてもらえる状況、環境になったかどうか。これがポイントだと考えていた。この6年間、特に今年を踏まえ、一定の水準にまで届いたと捉えた。総合的な決断を致しました」
もう一つは近年の傾向だ。昨年も巨人から岡本和がブルージェイズに、ヤクルトから村上がホワイトソックスに移籍。ともに主軸として好成績を残した。「以前と比べてMLBを目指す人が多くなった。また国内外を問わず、他球団に移籍することもハードルが低くなった」とし、「そういう時代の流れの中で、総合的な決断をさせていただいた」と理由を語った。
リーグ3連覇を目指すチームとしては、三冠王の得点力を失うことになる。それでも「最終的に決断するのは私たちなので、その決断に対して責任を負うという形にしていきたい。賛否両論あると思いますが、総合的判断を下した」と、球団として夢を後押しする覚悟を決めた。「誇りに思っている。ぜひ、頑張っていただきたいです」。タイガースの顔として世界に“TERU”の名をとどろかせる活躍を願った。
