阪神・平田新ヘッド“勝男節”全開「日本Sは見ていちゃダメ。出るんだよ!」秋季練習合流即うま味たっぷり熱血訓示

 「阪神秋季練習」(28日、甲子園球場)

 2軍監督から配置転換された阪神・平田勝男新ヘッドコーチ(67)が28日、甲子園で行われた秋季練習に合流した。自身4度目となる虎の参謀役を務める平田新ヘッドは合流初日からいきなり若虎に向けて熱い訓示。“勝男節”全開で約3分間にわたって若虎にハッパをかけた。リーグ3連覇、そして日本一奪還に向けて、名参謀が帰ってきた。

 秋晴れの甲子園に、その声は響いた。「日本シリーズは見ていちゃダメ。出るんだよ!」。本来、日本一を決める頂上決戦に沸き立つはずだった聖地に熱狂はない。その代わりあるのは、来季に向けて動き出した若虎の姿。その視線の先にいる平田新ヘッドは熱く語りかけた。

 「おはよう!一つだけ。福留孝介が秋季練習や秋季キャンプが一番大事だ、と。プロである以上、技術を伸ばさないと。腕で金を稼ぐ、それがプロ。自分で限界をつくらない。限界なんてないよ」

 球団OBのレジェンドの言葉を引用し、とどまることなく金言を授け続けた。険しい道の末につかんだ連覇と、届かなかった日本シリーズ。3連覇と日本一奪還の旅路は今季以上に険しくなる。だからこそ「妥協するなってこと。限界をつくらずにとことん技を磨く」と訓示に込めた思いを明かした。

 「身が引き締まる思い」と引き受けた、自身4度目となる虎の参謀役。経験豊富な役職ではあるが「監督さんによって野球に対する考え方とか全部違うんでね。岡田(彰布)さんの時と同じようにはいかん」と、以前のスタイルにはとらわれない。

 2015年には3歳下の和田豊監督の下でヘッドコーチを務めたが、藤川監督はそれよりさらに離れた21歳下。ただ「それは関係ない。監督さんだもん。(藤川監督には)連覇を達成した事実がある。来季はもっと高い目標があるんでね」と、参謀役として指揮官の方針をしっかり理解し、選手らに伝えていく。

 連覇の2年間は2軍監督として若手育成の立場から藤川監督を支援。そして、3連覇に向けて長年の経験と力量を1軍で発揮する時がきた。「この年になると野心とかないやん」と邪念はない。願うはチームの栄光のみだ。一方で「(選手から)来季に向けての意欲を感じるもん。そういう緊張感がわれわれはたまらんのよ」とニヤリ。個人的な野心はなくても、勝負師の情熱は決して衰えていない。

 若虎に「自分で限界をつくらない」と説いた男は言う。「俺に限界はないよ」。1軍の舞台に戻ってきた“虎の生き証人”の新章が始まった。

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