5歳の長男が近本を応援…でも「来年は誰?困った」の理由

 選手を好きになるキッカケっていろいろなパターンがあると思う。自分の年齢と近かったり、そのときの人生のステージによっても好みは変化する。子供のころは、親の影響もあれば、単純に顔が好きだとか、誕生日が同じだとか。あるいは初めて球場で観戦した時に決勝打を打った選手だったり。

 先日、阪神ファンになりつつある5歳の長男が急にこんなことを言ってきた。「ダディー、僕の好きな虎戦士は近本光司だよ」。フムフム、なるほど。期待の星として、活躍している。足は速いし、守備もうまい。何より人柄が良さそう。息子も見る目があるな、などと親バカかも知れないけど感心していた。ところが、次のセリフであれ?とずっこけそうになった。「来年は誰になるかな?困った」。そのまま近本でいいじゃないの?と思ったらこう続けた。「だって僕は6歳になるし、背番号6番は阪神にいない」。えっ、そういうこと?

 息子の理論でいけば、43歳である僕がひいきしなくてはならない選手は…守屋か?ただ、もうすぐ44歳になるから、そうなれば背番号44の梅野か(笑)。でも実は、とある理由から守屋に限ってはずっと応援していた。

 それは昨年の春にさかのぼる。関西の某大学に講師として就任。同僚とこんな会話を交わした。同じく英語の講師を務めているもう1人のカナダ人講師が、数年前まで岡山県倉敷市の黒崎中学校の英語の先生だったという。僕が阪神ファンだということを告げると、「僕は阪神の選手の英語の先生だったよ」。ええっ~世間って狭い。

 そう、倉敷市出身の守屋に英語を教えていたのだ。それまで守屋に無関心だった僕は、その日以来、同僚に「守屋君」の近況を伝えるのが日課になった。教え子の活躍を報告したいがために、守屋に注目していた。気が付けば、僕が守屋ファンになっていた。これも選手を好きになるひとつのきっかけ。ただ、せっかく息子は順調に阪神ファンとして成長しているのに…来年も背番号6が空き番のままだったら、どうしよう。

◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。98年初めて来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」(http://www.thehanshintigers.com)で阪神情報を配信中。

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