阪神選手に向けてついつい辛口投稿…現役選手からメッセージが来た

 阪神選手がいいプレーをすれば拍手を送ったり歓声を上げたり、逆に好機で打てなかったり凡ミスをしたりすると「しっかりしろ」と声に出す。甲子園のスタンドでは他のファンと同じようにそうやって叱咤激励しているのだが、実は、自宅でテレビ観戦しているときも、ツイッターで同じようにつぶやいている。後から見ると、負け続きのときはどんどん自分が辛口なツイートをしてしまっていることがよく分かる。

 先日、僕のツイッターアカウントに、ダイレクトメッセージが届いた。「タイガースの選手の批判的なつぶやきが最近多くなってるよ。ちょっと控えたほうがいいと思う。選手は必死にやっているからやめといたら?」。差出人を見てドキッとした。なんとある球団の現役プロ野球選手からのメッセージだった。

 便利なツイッターなどSNS、そのメッセージが届いたのを機に使い方について考えさせられた。このコラムを始めて以来、フォロワー数が増えた。プロ野球選手やメディアの方にもフォローしていただいている。僕自身が発信力のあるメディアになっているのか?さらに多くなってきた英語圏にいる日本プロ野球に関心を持っている人にとっては、数少ない情報のソースになっているのは確かだ。言いたい放題言える立場でなくなっているかも知れない。

 それに選手は他の選手の批判を目にすると気持ちよくないなとも思う。阪神が連敗して、フラストレーションが溜まっていたとしても、すべてツイッターで吐き出すのは良くないことに気付いた。

 ツイッターで批判してその後いい方向に行くものでもない。立場を入れ替えれば容易に分かる。僕だって弱い人間である。批判されると萎縮してしまうし、褒められたら気持ち良くなって伸びる。これからは誰かを批判するようなつぶやきは止めよう。ただ、一ファンとしてどうしても辛口になってしまったときだけはどうか特別に許してもらいたい。

◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。98年初めて来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」(http://www.thehanshintigers.com)で阪神情報を配信中。

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