阪神逆転Vのカギを握る“バッキーの再来” カナダ出身の阪神ファンが期待する理由

 現在2位の阪神は不安要素満載で10月に突入しました。そんな中、カナダ出身の筆者が逆転Vのキーマンとみているのが助っ人右腕のジョー・ガンケル投手。なぜなら彼は、1964年の阪神をシーズン終盤の活躍で優勝に導いた故ジーン・バッキー投手を連想させるからです。

 皆さんはバッキー投手を知っていますか。62年のシーズン途中にテスト入団。なかなか活躍できず63年オフに退団の可能性もあったといいます。ところが、64年は別人のように勝ち星を積み重ねて29勝で外国人投手初の沢村賞受賞者に。また、チームに溶け込もうと日本語を話せるようにもなったそうです。68年の退団までに100勝をしたレジェンド。そのハイライトは64年終盤の大活躍にあるといっても過言ではありません。

 同年の阪神は残り7試合で首位の大洋を4ゲーム差で追っていました。そこからの直接対決4試合でバッキーは2完投。先発しなかった2試合にもリリーフ登板して4戦全勝に大きく貢献しています。同投手はその後も1勝を積み重ね、チームは大逆転でリーグ優勝を果たしたのです。

 今季は10月4日現在、残り17試合でヤクルトと1ゲーム差の2位。ガンケルの年齢、体型、性格は当時のバッキーに似ています。さらに昨オフに去就が確約されなかったという“境遇”も同じ。私がガンケルに期待する理由は、バッキー同様にハングリー精神あふれる助っ人だからです。メジャー経験なしで来日し、とにかく成功を収めるんだと。ガンケルは“バッキーの再来”となって、逆転優勝に導いてくれるでしょうか。

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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