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カナダ出身熱狂的阪神ファンの「抱負」と「決意」 その違い分かりますか?

 明けましておめでとうございます。筆者はカナダ出身。阪神ファン歴8年目にして、初めての寅年がやってきました。今年こそ「絶対に優勝」を心から期待しています。歴史に残る1年にして欲しいし、選手たちの「新年の抱負」も優勝に他ならないと信じています。こんな感じで日本で新年の誓いと言えば「抱負」が一般的。一方で欧米では「レゾリューション」(決意、決心)を誓うことが多いって知ってますか。

 抱負というのは、カナダ人の僕にとっては「こうなったらいいなぁ」というあやふやな表現、考え方に感じられる。自分がどう頑張っても、他の要素が結果を左右するもの。「優勝」という抱負はまさにそう。いくらチームが貯金を作っても、他球団が上回る可能性はある。自分だけではコントロールしきれない。

 一方で「決意」は全てが自分次第。「今年は10キロ痩せる!」という決意は、自分の努力、継続力、取り組み方で結果が変化する。その決意を、いかに明確で計測可能なものにできるかがポイントだ。

 僕の新年の「抱負」は2つある。それは「新型コロナに感染しないこと」と「阪神の試合をいっぱい観戦すること」。ただ、どちらも自分ではコントロールしきれない。どれだけ注意を払っていても感染の可能性は残るし、世間の状況次第では再び無観客のシーズンになってしまうことだってあり得る。

 次に「レゾリューション」。こちらも最近“まん延”している「SNS上での誹謗中傷」をしないことです。ネット上には“有毒なコメント”があふれている。考え方、行動、見た目、何でもかんでもを否定し、その人を侮辱する。それらは時として、命を断つ決断に追い込むことすらある。悪意のコメントで人を潰すなんて、惨めすぎる。

 特にプロ野球選手を含む「有名人」は被害者になりやすい。プロスポーツや娯楽が私たちの日常をより豊かにしてくれているのに、一生懸命やっている選手や芸能人に対して、どうして暴言を吐かなくてはならないのか?とはいえ、僕も以前は、阪神選手のプレーに対して辛口なツイートをしてしまうことがあった。好きだからこそだけど、これだって受け止め方次第では悪意のコメントと変わらない。だから、今年はやらないと「決意」している。

 SNSはもちろん、実際の生活でも人を傷つけるような発言を減らしたい。いや、根絶しないと。SNSが安全な世界になるように微力ながら貢献したいし、少なくとも選手たちが精神的に気持ちよくプレーできる状態であってもらいたい。とにかく幸せいっぱいの寅年にしたいなぁ。

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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