チェックで叶うもの

 【7月22日】

 きのう審判の話を書いたら、元NPB審判員の方から連絡をいただいた。いろいろ話したが、「立場によって言い分がある」ことを仰ったうえで、概ね賛同いただき「よう書いてくれた」と。

 高校野球地方大会のジャッジのレベルを上げるには、どんな策があるか。そんな話である。誤解なきようにしたいが、もちろん技術の高い方も何人もいらっしゃる。一方、何年も地方大会へ足を運んで、あまりに球児が報われないジャッジを何度も目にしてきた。

 ジャッジ全体のレベルを上げるには-そんな提起だ。

 しかし、そう書けば、必ずこんな類の声もいただく。

 審判のジャッジは絶対。そんなこと書いて煽れば、暑いなか懸命にやっている方に失礼だし、球児へもいい影響はない-。

 それこそ立場によって、見方によって、さまざまな見解がある。

 カテゴリーに関わらず、審判のなり手が少ないことも聞くので、なおさら声を上げたい。地方大会の審判員の方々が手を抜いているなどと書くつもりは毛頭ない。ただ、地方大会なんだからある程度目を瞑らないと…などと改善の余地があるものを見過ごし続ければひいては、野球人気そのものに影響を与えかねないと感じている。

 しゃあないんちゃう?と仰る方よりは地方大会を見てきたつもりだ。ジャッジのレベルを上げるためには、間違いなく、チェックの目が多い方がいい。きのうからの繰り返しになるけれど、そう感じる。この件、また書きたい。

 チェックの目といえば…おととい飛び込んだきたタイガースのニュースに感じることがある。来春からファームが沖縄でキャンプを開催するという。個人的には、2月に安芸の海を眺められない喪失感は半端ない。何とか秋のキャンプはずっとお願いします…って僕の趣向など要らないか。

 前向きに書けば、場所がどこであれ、1、2軍が近くにいることは、チームにとっては利点しかない。首脳陣が1、2軍の選手のコンディション、成長をともにチェックすることで、いうまでもなく双方の選手の刺激になる。

 僕はどちらかといえば1軍の選手に好影響が出そうな予感が…。

 そんなことを書いていると、甲子園ででっかい花火が上がった。大山悠輔、佐藤輝明、長らく待望だった生え抜きのクリーンアップが、いよいよ覚醒のときを迎えようとしている。

 この2人がオーダーの中軸にドンと座ること、そして、青柳晃洋がエースとしてローテの先頭に立つこと…来年、再来年、向こう10年想像するだけでワクワクする。

 オールスター前最後のカード、その初戦で胸のすくゲームを見させてもらったわけだけど、きょう長崎で開催されるジュニアオールスターへの興味も尽きない。

 高寺望夢がウエスタンの1番ショートでスタメン出場する。彼の突き上げが…いや彼を突き上げる存在がまた現れる。この相乗効果を来春のキャンプで…見られることで叶うものがある。=敬称略=

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