イルカと飼育員のまったり姿にいやされる…くふうがいっぱいの四国水族館

ジャンプして水中に戻ったマダライルカ=四国水族館
3月にできたばかりの和洋室=休暇村讃岐五色台
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 香川県といえば真っ先に思いつくのはやっぱり讃岐うどんのはず。でも、もちろんうどんだけじゃない。新しい注目スポットがオープンした。瀬戸大橋のたもとに位置する「四国水族館」。新しい水族館とあって他にはない工夫がいっぱい。真夏の瀬戸大橋を渡った。

 両手を指先から手首まで消毒して建物へ。入ってすぐ、イルカが縦横無尽に泳ぐ光景が目に入った。ショーのための巨大プールだ。ジャンプしたイルカが潜ってきた。あ、目が合った。ような気がした。

 プールは屋外にあり、見上げると水面が太陽光を受けてきらきら光っている。プールの底と入館者の足元が同じ高さなのでイルカは入館者の頭上を泳いでいる。まるで海の中にいてイルカと出会ったような気分だ。映画「グラン・ブルー」の冒頭のように。そういえばロザンナ・アークエットもジャン・レノも最近すっかり見なくなってしまった。

 泳ぎ回るイルカを堪能して階段を上ると、今度はイルカプールを見下ろす位置に立った。プールサイドに飼育係の姿が見え、イルカと触れあっているところを入館者が楽しんでいる。のどかだ。

 現在、ショーはやっていない。ショーを始めて時間を告知すると人が集まり、「密」になることは避けられないとの判断からだ。そのため、飼育係がイルカとコミュニケーションをとっている様子を来館者に見てもらっている。これが飽きない。

 同水族館の広報担当者は「自然な状態のイルカを見て欲しい」とその魅力を話した。ここにいるイルカはマダライルカ。水面に浮かんだボールをつついて遊んでいる。夕方になるとなぜかジャンプをすることが多いそうだ。人間の指示によって飛び上がるのではなくまったく自発的に。

 席に座ってずっとイルカたちを見ていたい。

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 香川県での宿は「休暇村讃岐五色台」がオススメ。3月に和洋室の客室が完成したばかり。部屋から瀬戸大橋や壮大な夕日を臨む。窓辺の家具は山形の天童木工や飛騨の柏木工とこだわりが貫かれている。テレビは4K。Wi-Fiも整っている。

 これからの季節は伊勢エビを使った特選会席「秋の極み 伊勢海老・かがわの地蛸」(1人1泊2食付 1万8000円 税抜)が最高。「活け伊勢海老の造り」や「地蛸のしゃぶしゃぶ鍋」、「伊勢海老のテルミドール」など全11品でおなかいっぱいだ。

 食べ尽くすために気をつけることがある。夕食までに讃岐うどんを食べ過ぎないように!(休暇村讃岐五色台 坂出市大屋冨町3042 TEL0877・47・0231)

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