アドマイヤクワッズ

　「朝日杯ＦＳ・Ｇ１」（２１日、阪神）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生（美浦）、吉田順一（栗東）の両トラックマンが、出走を予定する各馬をＳ～Ｃ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【アドマイヤクワッズ　Ａ】

　右爪に比べると左爪が少し高いため本質的にはサウスポーの印象はあるが、京都芝千六の外回りで施行されたデイリー杯２歳Ｓはコーナーで動かずに直線の競馬に徹して勝利。今回の当レースも右回りだが、直線の長い広い舞台設定なら心配は皆無だ。短くて太いクビ差しに見合う前腕のボリューム。トモの容量は決して大きくないが、丸みはキープしている点は好感が持てる。銭形斑点が浮き出て筋肉の質感も上々。１週前追いはビシッと追われて及第点以上の伸び脚を発揮し、引き続き状態は高いレベルで安定している。（馬サブロー栗東・吉田順一）

　〈１週前追い切り診断〉坂井を背に栗東ＣＷで６Ｆ８２秒９－３６秒３－１１秒２（馬なり）をマーク。僚馬２頭を６Ｆで３秒ほど追走する形で、さすがに抜き去ることはできなかったが、４角で３～４馬身ほどあった差をグイグイ詰めると、外のジョーカー（２歳未勝利）をかわして１馬身先着、ラヴェニュー（２歳１勝クラス）には半馬身遅れでフィニッシュした。ビシッと追えばもう１段階ギアが上がりそうな雰囲気があり、１週前としては十分過ぎる内容。ボディーラインもくっきりとして緩みはなく、前走からさらに進化している印象を受ける。