五輪2連覇王者・永瀬貴規が失神一本負けでまさかの初戦敗退「試合で落ちたのは初めて」パリ五輪以来8カ月ぶり復帰戦で悪夢「準備が足りなかった」
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(5日、福岡国際センター)
6月の世界選手権(ブダペスト)代表選考会を兼ねて行われ、男子81キロ級で五輪2連覇王者の永瀬貴規(31)=旭化成=は、1回戦で竹市大祐(JESエレベーター)にゴールデンスコアの延長の末に一本負けに終わった。
互いに決め手を欠き、指導2つをもらう中で延長戦。延長3分過ぎに竹市の送り襟絞めで永瀬が失神し、一本負けに終わった。「試合で落ちたのは初めて」と明かし、「負けたのは弱いというのが一番。相手の方が勝ちたい気迫があったのかなと思います」と受け止めた。
パリ五輪以来8カ月ぶりの復帰戦は、まさかの結果。「実戦から離れていて、感覚の違いは少なからずあるのかなと思います」と反省しつつ、今後に向けて「大会に向けての準備が足りなかった。今日をしっかり振り返って、自分が進むべき道に生かしていきたい」と前を向いた。