パリ五輪男子メダリストが全員V逸 全日本体重別で波乱相次ぐ 永山竜樹も準決敗退 五輪2連覇王者の永瀬は失神一本負けで初戦敗退、阿部一二三は準決欠場
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(5日、福岡国際センター)
6月の世界選手権(ブダペスト)代表選考会を兼ねて行われ、男子は波乱が相次いだ。男子60キロ級のパリ五輪銅メダリスト、永山竜樹(28)が準決勝で白金宏都(筑波大)に敗れ、敗退した。
男子81キロ級では、五輪2連覇王者の永瀬貴規(31)=旭化成=は1回戦で竹市大祐(JESエレベーター)にゴールデンスコアの延長の末に一本負けに終わった。
パリ五輪以来8カ月ぶりの復帰戦はまさかの結果に終わった。互いに決め手を欠き、指導2つをもらう中で延長戦。延長3分過ぎに竹市の送り襟絞めで永瀬が失神。一本負けに終わった。試合後は「試合で落ちたのは初めて」と明かし、「負けたのは弱いというのが一番。相手の方が勝ちたい気迫があったのかなと思います」と受け止めた。
同じくパリ五輪以来の実戦となった男子66キロ級の阿部一二三(27)=パーク24=が1回戦は優勢勝ちで突破したが、準決勝を左肘の違和感で欠場した。