【ボート】デビュー34年4カ月目のオールでルーキー「まだ伸び代はありますから」と再度のSG出場を狙う柴田光
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10月に津で行われたSG・ボートレースダービーは、佐賀支部の若武者・末永和也のSG初優出、初優勝で幕を閉じた。
毎年、クラシックとダービーは、選考基準的に、SG初出場の選手が多く、SG初Vも出やすい大会。今回のダービーも初優勝した末永はもちろんだが、SG初出場の柴田光(群馬)、秋元哲(埼玉)、北山康介(東京)らも3人全員が水神祭をあげ大会を盛り上げてくれてくれた。
その中で53歳10カ月、実にデビューから34年4カ月でSG初出場を果たした、柴田には大きな注目が集まった。水神祭をあげたのは3日目1Rのイン戦。満面の笑みで引き上げて来ると、自らガッツポーズを作るサービス。「十分戦える。しっかりとしていてレースがしやすい」と手応えも十分だった。ただ、残念だったのが、師匠の江口晃生が2Rに出走していたため、出迎えてもらえることができなかった。それでもたくさんの選手から祝福を受け、柴田の人柄が表れていた。
予選ラストには勝負駆けも決め、初出場で予選突破の快挙。惜しくも優出はならなかったが、進入で大暴れし存在感は十分に見せつけた。レース後は「柴田行け!ってお客さんの声も聞こえたしちょっとアピールできたかな」と満足した様子だった。
最終日2Rではイン逃げを決めSG2勝目。レース後は「隣に師匠がいてめちゃくちゃ緊張した。レース後は冗談でターンをいじられました」と笑っていた。「後半の選抜はみんな進入で動くみたいに新聞に書いてあるけど2コースは難しいのよね」と悩んでいたが「でも動かないとね。江口イズムで2コースを取りに行きます」と最後まで盛り上げてくれた。
最後にSGの完走を聞くと「めちゃくちゃ楽しかった。それと賞金がすごいね。一般戦しか走っていないから知らなかった。これはまた来ないと行けない。ダービーに出られたのだからチャンスはありますよ。いっぱい優勝してクラシックも狙います」と気合十分だ。そして「僕はまだ伸び代がありますから」と目を輝かせたいた。次にSGで会えるのが本当に楽しみだ。(関西ボート担当・安藤浩貴)

