【ボート】宮島一般戦 今泉友吾が当地初制覇「しゃもじないんですか~」
「瀬戸内オーシャンズX 日本財団会長杯」(26日、宮島)
最終日を迎えた宮島ボートは、1号艇で人気を集めた今泉友吾(35)=東京・112期・A1=がコンマ12のSで逃げて勝利。カドから同タイミングのSでまくって出た秋元哲(埼玉)はあと一歩及ばず2着に終わった。
天候が不安定だった5日目は5Rから安定板を装着して争われたが、最終日は穏やかな水面コンディション。準優でただ一人逃げを決め、予選2位から優勝戦1号艇を手にした今泉がシリーズの頂点に立った。今大会はSG覇者・柳沢一(愛知)、宮島V3の実績を誇る秋元、古沢光紀(福岡)が注目を集めたが、コツコツと得点を積み重ねた今泉が予選2位。準優で予選1位の秋元がインから2着に敗れ、主役の座が入れ替わった。
7月びわこに続く今年V2、G1を含め通算16回目の優勝を飾った今泉は「足は本当に普通。秋元さんに完全にまくられていたところでしたからね。秋元さんが伸びに寄せていた分、ターン足は自分が良かったんだと思います」と淡々。節間を通して小声でポーカーフェースだった今泉だが「宮島は初Vですね」の問いかけに「はい、うれしいです」と笑顔。そして「しゃもじは?えっ、しゃもじないんですか?欲しかったのに、しゃもじ~」と節一大きな声で感情をあらわに。宮島では初勝利、初優勝の節目に『勝利を召し捕る』でおなじみの宮島大しゃもじが贈られるが、宮島初Vには贈呈されず。東京支部・今泉のしゃもじ愛が垣間見えた優勝だった。




