【ボート】福岡SG 山口剛が2コース差しで15年8カ月ぶりとなる2回目のSG優勝 賞金ランキングは7位まで浮上

 「チャレンジカップ・SG」(30日、福岡)

 優勝戦は2号艇の山口剛(43)=広島・91期・A1=が2コースから差して勝利。2010年3月の平和島でのボートレースクラシック以来2回目のSG優勝を飾った。また、優勝賞金3700万円を加算して、一気に賞金ランキングは7位に浮上した。これでSG・グランプリ(12月16~21日・住之江)に出場する賞金上位18人が決定した。

 優勝戦はインからコンマ04のトップSを決めた池田浩二(愛知)の内へ、山口の鋭い差しハンドルが入ってバックで届いた。「ターンは完璧だったけど、届くとは思わなかったです。池田さんより自分の方が上がりが良かった」。そのまま池田を振り切り、スタンドを埋め尽くすファンの大声援を浴びながら先頭でVゴールを駆け抜けた。

 SGは通算2回目の優勝。2010年3月の平和島クラシック以来となり、歴代4位となる15年8カ月という久々の戴冠となったが、「あまり実感はないです」と苦笑い。「勝てたことはうれしいし、20代の頃から応援してくれているファンの方々に恩返しできたことは何よりうれしい。でも、自分の中ではあまり感動は出てきていないです。くたばるまでボートレースをやり続けようと思っているし、もっと優勝するつもり。今回はそのひとつって感じですね」と、最後まで涙はなかった。

 これで賞金ランキングは7位まで浮上。2ndから出場のベスト6入りには届かなかったが、グランプリのトライアル1stの1号艇が確定した。「自分が本当に喜べるのはグランプリを優勝した時なんだなって改めて思いました。グランプリはすごく楽しみだし、気が引き締まりました」。賞金ランク26位で乗り込んできた博多の地で見事に“チャレンジ”に成功して、大逆転でつかみ取った大舞台の出場権利だ。長い間応援し続けてくれるファンの思いとともに、大願成就に燃える。

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