藤堂里香 愛する子供たちが最高のパワーに
【第182回】藤堂里香(36) =福井・101期=
藤堂は昨年11月の三国で2度目の産休から復帰したが、いきなり優出して周囲を驚かせた。その後も堅実なレース運びを披露。直前のびわこオールレディースでも優出するなど、来期適用勝率は5・59と、15期ぶりのA2復帰ペースとリズムはいい。陸の上ではすっかりママの顔になったが、水面の上ではうまく切り替えができているようだ。
そんな藤堂のニューヘルメットがこれだ。中央に描いてあるのはもちろん愛する子どもたち。左が4歳になる男の子で、右が1歳になった女の子。「弟の友達である似顔絵師の森川祐二さんに頼みました。ほぼ、このまま。すごく似ていてビックリした」とのこと。「上には私の誕生花であるサボテンの花。花言葉は情熱なので私にピッタリ。後ろには英語で“幸せと笑顔で毎日があふれている。ありがとう”と書いてあるんですよ」とニッコリ。出来は100点満点と大満足のようだ。
16年3月の若松でデビュー初優勝を飾っているが、あの歓喜をもう一度味わってみたいという。「まくり差しがちゃんとできるようになりたい。展開をしっかり突く。舟を行きたいところへ向ける。スピードのあるターンをする。ターンをもっと上達させてA級復帰、そしてまた優勝したい」と目を輝かせていた。ママになっても飽くなき探求心で、さらなる進化を目指す藤堂。これからどんな走りを見せてくれるか注目したい。
(土屋 景)