山下奈緒 桜、だるまとタツノオトシゴなど描かれお気に入り
【第231回】山下奈緒(30)=大阪・127期=
4月生まれの山下は「春と言えば桜かなって思って、入れてもらいました」と、ヘルメットを抱えて紹介してくれた。そこにはシンプルながら黒いヘルメットにピンク色の桜がよく映えており、だるまとタツノオトシゴの姿もある。「転びそうで転ばないだるまと、縁起の良さそうなタツノオトシゴです。ボートレーサーには大事かなって。あと、側面の波の中に、さりげなく自分の登番の5151って入っています。お気に入りですね。知り合いのお店でお手頃価格で作ってもらいました。バイクのヘルメットを塗っている人にやってもらったんですけど、デザインはまた違う人。絵の上手な人がいて、描いてもらいました。いろんな人の力を借りて出来上がったし、それぞれ人の思いが詰まっています」
ボートレーサーとしては徐々にだが、勝率を上げている近況。それでも、「しっかりとターンができるような調整を早く見つけたいですね。シリーズの後半に調子が上がる時はあるけど、最初の方がもったいないなって。調整自体がうまくない方だし、そこが課題ですね」と冷静に自分を分析する。「デビューしてから頭を使って走るように心がけていて、少しずつ成果は出ていると思います。ジワジワですけどね。今の状態からしっかりとターンができるようになれば、もっと戦えるようになると思います」
20年11月のデビューから約4年8カ月が経過するが、まだベスト6入りの経験はない。「もちろん、初優出は直近の目標のひとつです」と、最後まで笑顔で話してくれた。少しずつだが、成長を見せる桜のつぼみ。いつか満開になる日を待ち望みたい。
