【ボート】『スガサンドーマウンテン』を引き継ぐ男たち

 菅章哉がチルト3で仕上げたエンジンを節間引き継いだ益田啓司
 益田啓司の次に引き継いだ谷口丞は節間2勝を挙げる
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 「ボートレース記者コラム 仕事 賭け事 独り言」

 10月に行われた多摩川ボートのG1・開設71周年記念ウェイキーカップで優勝した菅章哉(37)=徳島・105期・A1=がチルト3の伸び仕様に仕上げた63号機。この節は直前に菅がディズニーランドに行ってビッグサンダーマウンテンに乗り楽しかったこともあって63号機は『スガサンドーマウンテン』と命名。抜群の伸びと、チルト3とは思えないターン回りに仕上げて、節間のコメントでも「夢と魔法にあふれた足」と話してくれた。

 その『スガサンドーマウンテン』を次節の一般戦で引き当てたのが益田啓司(46)=福岡・88期・A2=で前検日には「今期最後の節だし、このままで冒険しようかな。行けるところまで行きたい」とチルト3の伸びに好感触。初日には「今節は腹をくくってこのまま行ってみる」と、この調整を引き継ぐと明言。フライング(F)持ちでSこそ行けなかったが、節間2勝を挙げ、7回の2連対で優出(結果は5着)と魅力を引き出していた。節間も「伸びはもちろんいいんだけど、3度とは思えないターンをしてくれる『自在な3度』だね」と驚いていた。

 益田が節間引き継いだ『スガサンドーマウンテン』を次節の一般戦に引き当てたのが谷口丞(22)=滋賀・134期・B1=だった。前検日には「チルトもペラもそのまま。伸びはエグイです。乗れへんって感じでもないので、このまま行きます」と初めてのチルト3仕様でのレースを決意。節間も「伸びは抜群。ターン回りも3度と思えないくらい回ってくれる。益田さんが言っていた『自在な3度』の意味分かります」と谷口も『スガサンドーマウンテン』の魅力にハマっていた。8月のびわこでFを切っているのもあってSは行けない状態だったが「全速で行ければすごく楽しいんでしょうね、これ」と悔やんでいた。谷口も前半はSに戸惑っていたが、4日目と最終日には、大外からまくって2勝を挙げた。

 引き継いだ2人とも「こんなに伸びるのに、ターンもできるなんてすごい!」と驚いていた。次節は「レディースVSルーキーズバトル」が開催される。もちろんこの『スガサンドーマウンテン』も出てくるのは間違いない。誰が引き当てるのかも楽しみではあるが、まずはこの『自在な3度』をそのまま乗って欲しいし、魅力にハマって節間引き継いでもらいたいと願っています。(東京ボート担当・三好信也)

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