【競輪】若手の頂上決戦へタテ脚を磨く阿部英斗
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18日に小倉で開幕するG1・競輪祭と競輪祭女子王座戦の結果によってグランプリ、ガールズに出場する選手が決定する。12月末に平塚で行われる大一番へ1カ月間はさまざまなレース展開を考えて予想を組み立てる楽しい時間がやってくる。
グランプリシリーズの開幕は12月28日に行われるG2・ヤンググランプリ(平塚)。このレースに出場する9人は既にメンバーが発表されている。その中の一人、阿部英斗(21)=福岡・125期・S2=は3月に玉野で行われた同期対決のルーキーチャンピオンの覇者。123期も出場する若手の頂上決戦でも、もちろん優勝を狙っている。
阿部は5月の平塚記念での失格が響いて9月はあっせん停止。復帰した10月以降は以前より積極的な仕掛けが目立っているが「先行したらこんなもんでした」と成績が伴わずに苦笑い。阿部の武器は若手らしからぬヨコの動きでさばける強みだったが「武器はあるけど、それに頼り過ぎていた。この武器に加えてタテ脚をしっかりと付けたい。ヤンググランプリの中では圧倒的にタテ脚がないので」と自分の課題を認識しており、克服へ向けて取り組んでいる。
ヤンググランプリに関しては、まだラインも決まってはいないが「自在もそこそこいる。位置取りでバッティングするかもしれないけど、だからこそタテ脚が必要。動きながら位置を取るのが理想」とここから1カ月のトレーニングで純粋に脚力を磨いて平塚へ乗り込む構えだ。
男女のグランプリも含めて、年末のグランプリシリーズが展開もごちゃつき、高配当が出ることが多い。そんな展開となれば、器用に動ける阿部の出番も十分。とても気は早いが、穴党の記者としては、とりあえず阿部は車券に入れて買おうと思っている。(関西競輪担当・貞友之)




