「大阪レベル高い」新時代の人気ドラァグクイーン ナジャら大阪ドラァグクイーン界、そして初宝塚を語る

テレビ・ラジオ、ショーや舞台などでマルチに活躍、東京を拠点に活動する注目のドラァグクイーン、ドリアン・ロロブリジーダ。前回は、参加する新宿2丁目発3人組ディーヴァ・ユニット「八方不美人」(エスムラルダ、ドリアン・ロロブリジーダ、ちあきホイみ)の活動を中心に話を聞いた。

今回は、「大阪・関西万博」開会式(4月12日開催)のオープニング映像に登場したことも話題のナジャ・グランディーバら、大阪のドラァグクイーンたちとの交流について聞いた。最後は最近生まれて初めて体験した「宝塚歌劇」についても話がおよび・・・。

◆ 大阪を仕切る「ドラァグクイーン」ナジャ・グランディーバの功績とは?──関西ではナジャ・グランディーバさんが、メディア露出含めマルチに活躍されています。

本当にナジャさんがなされた功績は、すごく大きいと思っていまして。先週の『ミッツ・マングローブのOSAKA・ん!メガミックス』(MBSラジオ)でも、お話に上がってましたが、それまで「ドラァグクイーン」という言葉って、あんまりメディアで使われてなかったんですよ。それこそ「女装」か「女装パフォーマー」「おネタレント」みたいに、なんとなくお茶を濁されてた部分があったんです。

やはりナジャさんが、「ドラァグクイーン」という肩書を掲げながら、あのような活動することで、やっぱり「ドラァグクイーン」っていう言葉の認知を、いっきに広げたと思います。大阪には、ナジャさんはじめ、たくさんのドラァグクイーンがいらっしゃって、みなさんが今さまざまなメディアに出てらっしゃるっていうのは、後輩として、とても心強くありますね。自分も頑張んなきゃいけないな、って思うところです。

──確かにそうですね! 関西のドラァグクイーンのみなさんと、交流はあるんでしょうか?

ドラァグクイーンって、集まる機会って実は多いんですよ。ナジャさんは、今もう大変お忙しくて、夜遊び・・みたいなステージではないんですけど。大阪のクイーンの皆さんは、とにかくレベルが高いなと思います。個人的には、東京より大阪の方がレベルが高いかもしれないと・・・。

理由のひとつは、「do with cafe」(大阪市北区、ショーと食事を楽しめるお店)。やっぱり、あそこでショータイムを何度もする。そして世代の違うドラァグクイーンたちが、もうずっと一緒にいて、切磋琢磨し、しのぎを削ってらっしゃる。そういうところが、やっぱり大阪のドラァグクイーンのレベルの高さを産んでると、私は思うんですよ。

◆ 女装3人歌唱ユニット2組が、同じ日に大阪でライブをする「惑星直列」が発生──では、「八方不美人」の5月7日のワンマンライブも、みなさん観に来られるんじゃないですか?

その・・・実は・・・全く同じ5月7日に星屑スキャットさん(編集部注:ミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーの活動20周年音楽ユニット)が「オリックス劇場」(大阪市西区)でライブをやってます。ちょっと気まずい。だからどちらに行って欲しい、ってのは言えないんですけれども、どちらかには必ず行っていただきたい!

なかなか女装3人歌唱ユニット2組が、同じ日に大阪でライブをするってことは惑星直列(編集部注釈:太陽系内の惑星が太陽に向かってほぼ一直線に並ぶ非常に稀な現象)みたいですよね。ぜひそれを味わって、参加して、「同じアホなら踊らにゃ損損」な感じで。

この後ミッツさんの番組『ミッツ・マングローブのOSAKA・ん!メガミックス』(MBSラジオ)に、お邪魔させていただきます。大阪にはすばらしいクイーンが多いから、ドリアンなんぞは、あまり呼ばれません。でも今回は、ミッツさんの直系の後輩なので、「女装縦社会」の筋を通しにまいりました(笑)。

──5月7日だと大阪では『大阪・関西万博』もやってますね。

万博にホイミさん(ちあきホイみ)は、ライブ前行くって言ってましたよ。私はライブ前後お仕事入ってしまって、残念ながら行けないんですが・・・。でも、万博のお仕事はいつくるんだろう? いつでも来い!って思っています(笑)。

◆ 2月に東京宝塚劇場で、宝塚初体験…「宝塚の『沼』は広くて深い」──改めてですが、最近では、個人の活動として、舞台、ミュージカルなどにも挑戦されてますね。今日のお衣装も、舞台映えしそう・・・。今すぐ舞台に出れますね。

ありがとうございます。今日の衣装、これはもうコンビニに行く普段着ですよ(笑)。私、ラジオ、テレビ、YouTube・・・いろんなことをやらせていただいてるんですけれども。今までやってこなかったジャンルということで言うと、お芝居や舞台、すごく楽しいです。自分が何もかも、未熟すぎるというところも含めて、これからもっと伸ばしていきたいなっていう風に思っている分野なので、すごく楽しく取り組んでいます。

──舞台関係者にもドリアンさんのファンが多いと聞きます。女優の紅ゆずるさん(元宝塚歌劇団星組トップスター)もドリアンさんを「推し」と公言されています。

ありがたいことですね。最近、宝塚出身の方たちと、ご縁があって。昨年も共演されていただいたり(編集部注:元宝塚歌劇団の春風弥里、初姫さあや、寿つかさらとスペシャルLIVEショー『あなたとセルフラブ』で共演)。

実は、先日生まれて初めて、宝塚歌劇を拝見しまして。「宝塚大劇場」ではなく、東京のほうで。作品は『ゴールデン・リバティ』です。

──月組ですね! 初宝塚は、いかがでしたか?

お芝居はもちろんですが、後半のレビュー「PHOENIX RISING フェニックスライジング」が特に楽しくて。往年のMGMの世界観が好きなので、もう一緒に出ちゃいたい!ってなるほどでした。すごい圧倒的な人数、規模、セットで60分ずっとキラキラの世界・・・最後の最後の羽根ってあんなに大きいんですね、驚きました。「オダチン・カーン」面白かったです。あと、ちょっと気になっているスターさんもいて・・・。

このお話を宝塚ファンのお仕事仲間に聞かれてまして、駆け寄ってきて、「こちらの世界へようこそ」ってニッコリされましたよ(笑)。宝塚の「沼」がこんなに広くて深いとは、以前から噂に聞いておりましたが、まんまとですね。今後は、ぜひ全組全公演観たいです!

ドリアン・ロロブリジーダの参加する新宿2丁目発3人組ユニット「八方不美人」のワンマンライブ『さんすくみ in 大阪』は、2025年5月7日・19時開演。会場は「banana hallバナナホール」(大阪市北区)。

(Lmaga.jp)

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