これも時代の流れ?花火大会有料化 くらわんか花火大会においでやす!

 10万人以上の人を集める花火大会の7割が有料席を導入しているというネット記事を読みました。時期的に人手不足で設営費や警備費用が高騰し、ウクライナ侵攻で花火用の火薬の生産量激減による花火の大幅値上げ。そうなるのだろうなと思います。

 花火大会の有料化には「世知辛い」とか「夏の風物詩だったのに」と残念がる声も多いようです。でも、よく考えたら昭和の時代の日本は「水と空気と安全はただ」と言われていました。水が自動販売機で売られるようになった時「えっ、水を買うの?」と戸惑いましたが、それも落ち着いて、今度はお茶が出てくると「お茶を買うの?」。今は冷たい飲料に加えて身体に優しい常温タイプが出てきて「あえて常温を買う」(笑)。人の意識というものは、時代によってどんどん変わっていくものだと思います。

 この前ちょっと調べていたのですが、今や花火とセットで風物詩となっている浴衣(ゆかた)。もともとは平安時代の貴族が蒸し風呂に入る時にやけどをしないように着られていたものなのだとか。それが湯上りに着るバスローブのような感覚になって、素材が麻から汗をよく吸う綿に変化。その快適さや動きやすさから、江戸時代中期には今のようにちょっと出歩く時に着る服になったそうです。

 そう考えると歴史をさかのぼれば、浴衣で花火を見るというのはバスローブで出歩いているのと同じで、ちょっぴり恥ずかしい行動です。それも時代とともに何の抵抗もなくなってきたことを思うと、花火大会の有料化も受け入れられるのだろうなと思います。

 私は枚方市の観光大使をさせて頂いています。そしてその枚方では、淀川河川敷公園で9月15日に「水都くらわんか花火大会」が行われます。「くらわんか」は「食べないか?」という意味で、昔淀川で行きかう船に食べ物を売っていた「くらわんか舟」が名前の由来。今回の花火大会はそこに食事・空調・トイレ完備の特別観覧席が設置されるのです。最大10人が利用できるコンテナで、一般客とは動線も別で人ごみの中を歩かなくてもいい超VIP席。ちなみにお値段は300万円!そして、これがまた売れていないらしいのです。ご興味のある方は是非。

 実はこの花火大会では、開催地の枚方市と高槻市、そして来場者の多い隣の交野市の3市で前年に生まれた子どもの数を合計して花火を打ち上げています。人口減少など地域の現状も知ってもらい、地域を活性化させたいという思いもこもった大会なのです。ご興味のある方は是非!!しつこいですが(笑)

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