歴史的1年を送るC大阪・ロティーナ体制 残り3戦でクラブ歴代最多勝ち点へあと5
「明治安田生命J1、札幌1-3C大阪」(5日、札幌ドーム)
C大阪が敵地で札幌を下し、今季3度目の3連勝を飾った。31試合を終えて18勝4分け9敗の勝ち点58で暫定4位に浮上した。
勝負強さが凝縮されていた。前半は札幌の圧力に押されて劣勢に回ったが、同40分にFWブルーノ・メンデス(26)が頭で合わせて先制に成功。後半9分にはMF清武弘嗣(31)の芸術的な左足ボレーで追加点を奪った。一時は1点差に迫られたが、同35分に再びブルーノ・メンデスが突き放した。
今季限りで退任するロティーナ監督は「仕事量の多い試合だった」と独特の表現で試合を振り返った。相手ペースに飲み込まれず、統率された守備で我慢を続け、要所を押さえた効率的な攻撃で勝負を決めた。スペイン人指揮官が2年間で築き上げたチームの真骨頂とも言える内容に、指揮官は「守備だけでは負けてしまう。しっかり攻撃することで、相手DFに問題を起こすことがカギだった」と胸を張った。
天皇杯出場権(2位以内)と来季のアジア・チャンピオンズリーグ出場権(3位以内)獲得を目指す戦いに加え、記録との戦いも続く。リーグ戦3試合を残し、17年の尹晶煥体制で達成したクラブ歴代最多勝ち点63にあと5、同最多勝利数19にあと1勝と迫った。
優勝こそ逃したが“ロティーナ・セレッソ”は歴史的な1年を送っている。