神戸V 礎となったトライ&エラー それぞれの立場でクラブを「強くする」ということに真剣に向き合う
「明治安田生命J1、神戸2-1名古屋」(25日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸が名古屋を2-1で退けて勝ち点68とし、連覇を目指した2位横浜Mに4差をつけ、最終節を残してリーグ初優勝を果たした。クラブ設立から29年目での悲願達成。デイリースポーツの歴代担当記者がエピソードで振り返る。
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まさかこんな日がくるなんて…。と言ったら失礼だが、担当していた当時に比べると本当に隔世の感がある。
担当した11年は当時、クラブ最高となるリーグ9位でフィニッシュ。飛躍を期して大型補強を実現して臨んだ12年は、降格の憂き目をトモニ悔やんだ。
担当した2年間では3人の監督を取材。三木谷会長が求める変化のスピードは速く、番記者としてクラブスタッフの苦闘ぶりも多く感じた。ただ現場で働く全てのスタッフ、選手たちはそれぞれの立場でクラブを「強くする」ということに真剣に向き合っていた。
繰り返されてきたトライ&エラーは確実にクラブの血肉となり、今日の礎となっている。10月21日、初の国立主催試合となった鹿島戦を1人の観客として観戦した。決して強豪とは言えなかった時代の元担当としては、誇らしい強さに胸が熱くなり、確信…とまでは言い切れないが、戴冠を強く予感した。
やったぜヴィッセル!クラブ創設からこれまで神戸に関わっていたすべての皆さま、本当におめでとうございます!(2011、12年担当・松落大樹)





