相次ぐ方針転換 バルサ化から転換しての結実も神戸らしい 話題発信し続けるクラブであり続けて   

 「明治安田生命J1、神戸2-1名古屋」(25日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸が名古屋を2-1で退けて勝ち点68とし、連覇を目指した2位横浜Mに4差をつけ、最終節を残してリーグ初優勝を果たした。クラブ設立から29年目での悲願達成。デイリースポーツの歴代担当記者がエピソードで振り返る。

  ◇  ◇

 主に担当した3年を顧みると、21年こそ3位と健闘したが、05年は初のJ2降格、22年は薄氷の残留と苦闘が目立つ。縁起のいい記者ではなかろう。

 特に05年は散々だった。運営会社変更から2季目。フロントは楽天を急成長させた手腕そのままに即断即決で結果を求め、2度の監督交代に動く。相次ぐ方針転換で低迷を招くと、三木谷社長(現会長)ら首脳陣が次々と頭を丸めるなどピッチ外からは目が離せなかった。同年に新設したいぶきの森球技場に連日詰める日々だった。

 21年に再び担当すると、ユニホームに星を刻んだクラブには、あのイニエスタも在籍。クラブの進化を実感したが、コロナ禍も重なり、練習はほぼ非公開。あれほど通い詰めたいぶきにも年に数回の公開日しか近づけず、時代の流れを感じた。

 今季の躍進には正直驚いているが、あれほど掲げていたバルサ化から転換しての結実がまた神戸らしい。これからも、ただ強いだけではなく、良くも悪くも神戸にしかできない話題を発信していくクラブであり続けてほしいと思う。(2005、21、22年担当・奥村哲明)

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