日本代表 小川の2ゴールで快勝!森保監督「みんなのエネルギーで勝てた」グループC独走状態で26年W杯へ大前進 敵地が異様な雰囲気の中
「W杯アジア最終予選、中国代表1-3日本代表」(19日、アモイ)
異様な空気が支配する完全アウェーの一戦も、日本が落ち着いた戦いぶりで中国に勝利。11月のアウェー2試合を連勝となり、W杯出場へ向け、また一歩前進した。
試合前の国歌斉唱では日本の「君が代」が流れると、場内からは大ブーイングが響き、中国がボールを握るたびに大歓声がわき起こるスタジアム。中3日のアウェーでの連戦で、インドネシア戦からはMF久保、伊東、中村と前線のメンバーを代えて臨んだ日本は、なかなかシュートまで持ち込めない展開が続く。
前半33分にはピッチに乱入者も現れるなど異様な雰囲気に。それでも、自力で勝る日本が徐々にペースをつかむと、前半39分に左からの久保のCKに、FW小川が頭で合わせて先制。エースのFW上田(フェイエノールト)が故障で選外となった中、頼れるストライカーが大きな仕事を果たした。
前半ATにも右CKから最後はDF板倉が頭で押し込んで追加点。後半4分には中国に1点を返され、試合の流れが相手に傾きかけるが、その5分後に右サイドからの伊東のクロスを、再び小川が頭でたたき込んで突き放す。小川は今回のW杯予選で5得点目。すべてがアウェーでのゴールと、厳しい環境の中でもしっかりと結果を示し、勝利に貢献した。
小川は「非常に苦しい時間帯続いたので先制点がカギになる。取れたのは大きかった」と語った。2点目は「純也君がボールを持つと必ずいいボールが上がってくると思ったので、形になってよかった」と振り返っていた。
森保監督は「本当に選手たちが全員、自分ができることを準備してくれて。みんなのエネルギーで勝てたと思います」と語った。メンバーの入れ替えには「インドネシアの時も気候的に厳しい戦いだったので。フレッシュなメンバーに入れ替えて」と明かした。「ここに日本人のサポーターも超アウェーの中、戦ってくれました」と感謝していた。