今季限りで契約満了の広島MF柏好文が感謝の大号泣「紫のユニホームを着られたことが僕の誇り」 サポには「5つ目の星を取ろう!」と絶叫
「明治安田J1、広島5-1札幌」(1日、エディオンピースウイング広島)
今季限りでの退団が決まっている広島MF柏好文(37)がホーム最終戦で途中出場した。試合後にはサポーターから感謝と激励のメッセージが記された横断幕が掲げられ、大粒の涙を流した。
後半43分からピッチに登場。試合終了間際にはポスト直撃のシュートを放つ見せ場をつくった。試合後の会見では「最後、あそこでポストに当たるところが人生を物語っているなと。あれでサッカーをやめた方がいいのか、それとも『サッカーを続けろ』と言われているのか…、どっちでしょうかね?『もう入らないよ』と言われている気がして、引退もちらつく感じですけど、もう少し粘ってサッカー選手を需要さえあれば続けていきたいと思っているので」と笑顔で先を見据えた。
チームには14年から11年間在籍。15年にはリーグ制覇にも大きく貢献した。この日は青山敏弘の引退セレモニーも行われた中、スタンドには柏を激励する横断幕も多く見られた。自身のチャントも響き渡ると、大粒の涙を流した柏はマイクを握り、「泣くつもりではなかったんですけど、皆さんのメッセージを見ていると11年を思い出して涙が出てしまいました」と感謝した。
続けて、「10月下旬に強化部長から1本の電話が来ました。その時にすぐに(柴崎)晃誠さんに電話しました。『晃誠さん、強化部長から電話が来ました』。『それは99%、(契約)満了だろーーー!』って言葉で僕を支えてくれました。(佐々木)翔にも直接伝えに行きました。翔は頭を抱えて悔しがってくれました。満了を食らったのは僕ではなくて、翔だと思いました。アオさん(青山)やシオ(塩谷)が自分のことのように苦しんでくれました。人に恵まれて、愛され、サンフレッチェの紫のユニホームを11年着られたことが僕の誇りであり、幸せでした。加藤陸次樹が言っていました。『シャーレを掲げよう』と!5つ目の星をみんなで取ろう!ありがとうございました」とサポーターに笑いを届ながら、逆転優勝への機運を高めた。
広島はこの日行われた一戦でリーグ4試合ぶりの勝利。8日の最終節・G大阪戦(吹田)で逆転優勝を目指す。