森保監督「誰が出ても勝つ」個の強い選手求ム スタメン入れ替え明言 堂安「エゴ出せる」 25日サウジ戦
サッカー日本代表は24日、2026年W杯北中米大会アジア最終予選のサウジアラビア戦(25日・埼玉スタジアム)へ向けて、試合会場で最終調整を行った。20日に8大会連続8度目のW杯出場が決定。約1年3カ月後の本大会を見据えた準備の第一歩となる一戦に向けて、公式会見に臨んだ森保一監督(56)は前戦からの先発変更を示唆した。また、MF三笘薫(27)=ブライトン=はコンディション不良のため全体練習に参加せず、ホテルで静養した。
“世界一”のアドバンテージを最大限に生かす。20日のバーレーン戦に勝利し、開催国3国を除いて世界最速でのW杯出場が決定。長い準備期間の初陣を前に、森保監督は「1試合1試合の活動を実のあるものにしていきたい」と力を込めた。 これまで最終予選はほぼ固定メンバーで構成したが、森保監督は負傷離脱したFW上田、MF守田を含め、入れ替えを明言。新たにピッチに立つ選手には「誰と組んでも機能する、誰が出ても勝つ。個の強さで相手を上回りながらチームとして連係、連動して勝つところを見せてほしい」と多くを求める。選手には早くもサバイバル競争の意識が浸透しており、MF堂安は「新しいフェーズに入ってくる」とうなずく。W杯出場決定まではチームの規律を優先し、個人の意見は言い過ぎないようにしてきたというが「エゴも多少は出せると思う」と展望した。
23日には練習に訪れた岡田武史元日本代表監督が、過去にW杯前で好調だった場合は本大会で結果が出せなかった例を指摘。主将のMF遠藤は「すごく面白いなと。ここから大事にするのは結果ではなく、やっぱりプロセスなんだ」と再認識。一喜一憂せず、頂点への道を確実に進んでいく。