J1町田 首位鹿島に勝ち点並んだ FW相馬が開幕広島戦以来7戦ぶり弾 黒田監督もくろみ通りの好調をキープ
「明治安田J1、G大阪0-1町田」(2日、パナソニックスタジアム吹田)
神戸は横浜FCに1-0で競り勝ち、2勝目を挙げた。町田から今季途中に加入したFWエリキ(30)が挙げた1点を守り切った。広島は首位の鹿島を1-0で破り、勝ち点14とした。鹿島は7試合ぶりの黒星。町田はFW相馬勇紀(28)の得点でG大阪を1-0で下して勝ち点16で鹿島に並び、得失点差で2位。最下位の新潟は福岡に0-1で敗れて開幕8戦勝ちなし。C大阪は岡山を2-1で破り、7試合ぶりに勝った。
町田が絶好の位置で首位争いに食らい付いている。シーズン序盤とはいえ、上位は勝ち点の差が大きく開かない“団子状態”で、価値ある1勝を敵地で勝ち取った。首位・鹿島に並ぶ勝ち点16で2位をがっちりキープ。黒田監督は「選手たちが町田らしいサッカーを実践してくれた」とうなずいた。
幻惑の弾丸シュートが値千金の先制弾となった。前半43分。ペナルティーエリア中央手前で獲得したフリーキックで、FW相馬が相手GKの死角を突いた。ゴール前で形成された町田の選手の壁を目がけて、右足で強振。相手GKも直前まで軌道の読みづらい低く、強く、速い球が壁のど真ん中から現れ、ゴール左に突き刺さった。
開幕の広島戦以来、7戦ぶりの得点となった相馬は「あれは作戦。セットプレーコーチが考えてくれたものが(相手の守備)を惑わしてくれたと思う」とニンマリ。今季はすでに3アシストと“お膳立て役”としても好調で、「シーズンが終わったときに、20のゴール、アシストに絡んでいたらチームは優勝できているかな。キーマンになれるように頑張りたい」と先を見据えた。
町田はこれで直近5戦を4勝1分け。波に乗っているチームをけん引する背番号7は「ここから上位が続いていくので、ここからが真の戦いだと思う」と表情を引き締めた。