なでしこ白星締め ニールセン監督初年度「いい終わり」 W杯出場懸かるアジア杯へ手応え「トロフィー掲げる準備はできている」
「国際親善試合、女子日本代表1-0女子カナダ代表」(2日、トランスコスモススタジアム長崎)
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」はカナダに1-0で勝ち、年内最後の活動を白星で締めくくった。国際Aマッチとして実施され、世界ランキング8位の日本は同9位のカナダとの通算成績を10勝4分け4敗とした。日本は前半45分に右CKから、ゴール前のこぼれ球をFW田中美南(ロイヤルズ)が決めて先制した。来年3月には女子アジア杯(オーストラリア)に臨む。
ニールセン監督体制初年度を締めくくる一戦。控え組中心でも、一年間取り組んだスタイルが前面に出た。2連勝に監督は「選手が理解してくれたことがパフォーマンスに表れ、いい形で終われた」と笑顔を見せた。
MF長谷川らのプレスでボールを奪うと、丁寧に素早くつないでゴールへ迫る。先制点は攻勢で進めた前半終了間際のCKから。MF三浦が頭で合わせ、GKがはじいたところに田中が詰めた。後半も最後まで主導権を譲らず、相手の2倍以上となる14本のシュートを放った。
体格で勝るカナダに、速攻から強いシュートを放たれても、守備陣が無失点にしのいだ。ただ相手に若手が多かったことを踏まえ、長谷川は「もっと相手が勝ちにきて、蹴り込んできたりした時は、課題がまだあると思う」と満足しなかった。
2月の国際親善大会で米国などを破って優勝した後、ブラジルや欧州の強豪相手に黒星を重ねた時期を経て、目指す戦い方を再確認できた。「トロフィーを掲げる準備はできている」(監督)と手応えを得て、2027年女子W杯の切符が懸かるアジア杯へ向かう。





