若手が躍動「赤い悪魔」ベルギー2連勝
2014年6月23日
劣勢から試合をひっくり返す。このような展開で勝てると、ある意味で楽に勝つよりチームの士気は高まるものだ。若い選手が多いだけに、「俺たちはやれる」の勢いは確実に増すはずだ。
第2戦となったマラカナン競技場(リオデジャネイロ)のロシア戦。ベルギーは、サイドアタッカーのメルテンスの突破力を生かした攻撃を見せた。ただ、ゴール前の精度に欠け、得点のにおいはしなかった。逆に、守勢だったロシアは徐々に主導権を取り返し、前半44分のココリンのヘディングなど決定的な場面を幾度か作り出した。
お互いがある程度の攻め手を繰り出すものの、ゴールの予感に乏しい試合。後半12分にウィルモッツ監督が切ったカードは19歳のオリジだった。5月13日のメンバー発表時はA代表の出場経験がなかったため、ベルギー国内でもビックサプライズとしてとらえられた。才能があるとはいえ、エースストライカーのルカクに代えて投入するのには、指揮官としての大きな度量が必要だったはずだ。だがウィルモッツ監督に迷いはなかった。
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