ドイツ体格的な優位性発揮できず苦戦
2014年7月1日
球の保持率は7割、シュート数でも29対11と大きく上回ったものの、優勝候補としては不満の残る内容。それは「あれほどたくましいチームはあまりない」(レーウ監督)というアルジェリアに、体力的な優位性が発揮できなかったこともあるだろう。球さばきも不安定なため、アルジェリアはスペースを狭めてミスを誘い、サイドチェンジやカウンターアタックにつなげた。
ドイツはスピードや素早いパスワーク、空中戦の強さなどで優位に立ちたいのだろうが、堅固な守備ブロックを築き、捨て身で粘り強くマークする相手を巧みにかわす柔軟さは伝統的に持ち合わせていない。W杯では、82年大会でアルジェリアに1-2と敗れたほか、70年大会はモロッコに辛うじて2-1の逆転勝ち、78年大会はチュニジアに0-0、86年大会はモロッコに後半43分の得点で1-0の辛勝など、北アフリカ勢には苦戦続きだ。
とはいえ、格下には苦戦しながら、しっかりと結果を出すのもドイツの伝統だ。準々決勝の相手はフランス。「フランスのようにプレーする」(レーウ監督)アルジェリアより、真っ向勝負を挑んでくる「本家」の方が戦いやすいのではないだろうか。
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