点取り屋の存在感…イグアインの反応
2014年7月6日
今回のアルゼンチンが強いかと問われると、まだまだという感想だ。ただ、迫力は物足りないものの、この類の点取り屋がいる。脇役の献身的な働きも、24年ぶりのベスト4進出の原動力だろう。一方のベルギーは、タレントの数ではアルゼンチンを上回っていたが、点取り屋がいなかった。1-0の差は、その違いだった。
アルゼンチンが2度目の、そして最後のW杯優勝を飾ったのが1986年メキシコ大会。今大会の代表が置かれている状況はその時に似ている。国民から「史上最弱」といわれるほどタレントのいないチーム。だが、一人だけ規格外の選手がいた。マラドーナだ。この天才の独力で世界の頂点を極めたといっていい。
今回のチームにも、メッシという稀有な才能がいる。決勝トーナメントに入ってからは“休眠がち”だが、本領を発揮すれば誰も止めることはできない。ポルトガルのロナルドがあっけなく大会を去り、ブラジルのネイマールまでいなくなってしまった。その意味で真のスーパースターと呼べるのはメッシ一人。大会を盛り上げる主役がいなければ、W杯はつまらない。残り試合はあと二つ。そろそろメッシには目覚めてほしいものだ。
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