閉じられた試合…アルゼンチン決勝進出
2014年7月10日
また、オランダは球を相手に渡さないのが最大の防御といった感じで辛抱強く横パスをつなぎながら、突破口を探った。それが球の保持率53%という数字にも表れている。
準々決勝のベルギー戦で右足を負傷したMFディマリアの欠場も、アルゼンチンには響いただろう。サベラ監督が「砂漠の水のような存在。乾いた土地で新鮮な空気を運んでくれる」というテクニシャンの不在は、オランダの守りをずいぶんと楽にしたのではないか。
アルゼンチンはこの日、7月9日が国の独立記念日。さらにキックオフ前には、同国が生んだ20世紀を代表する名FWで7日に訃報が伝えられたディステファノへの黙とうが行われた。このようなメモリアルな日に、苦しみながらも決勝進出という責任を果たした。南米開催のW杯で欧州勢同士の決勝を阻止するという意地も示し、準決勝でブラジルを悲しみのどん底に突き落としたドイツと世界の頂点を争う。
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