熱海駅「鯵の押寿し」1080円

 パッケージに百年駅弁とプリントされ裏側に一口ばなしが書かれている。中でも「大正10(1921)年当時、神奈川県の鯵(アジ)の漁獲量が金額換算で47万2341円で日本一」と掲載されているというところに意外さと驚きを感じた。調製の大船軒がこの駅弁を大正2(1913)年に販売開始し109年も経過しているのも歴史だ。中鯵を使用とあるので30センチくらいの鯵を寿司にしたもよう。魚好きには、お土産にしても喜ばれる駅弁だ。

      ◇       ◇

 ふたを取ると酢のいい香りが鼻奥をくすぐり、銀色の皮目が鮮やかな鯵の押し寿司が8カン入っている。あとは醬油と甘酢ショウガだけという、寿司店で持ち帰りを頼んだときの折り箱のようだ。

 容器に経木を使用しないことで酢飯のくっつきを防いだのだろうか。

 まずは何もつけずにそのまま食べてみる。酢で締めた鯵がさっぱりとした爽快感とうま味で濃いめの酢飯と一緒になり、1センチくらいの皮目の歯応えが口の中を楽しませてくれる。よくかむと皮下の脂がじわっと主張してきて、薄すぎず厚すぎずのネタもちょうど良く、後味にほんのりと甘みが残るのもうれしい。

 醬油をつけてみたが個人的には何もつけない方が鯵本来のうまさがより伝わって、おいしいと感じた。

 甘酢ショウガも箸休めに一役買って出て、最後まで飽きずに食べることが出来ました。

 1080円。東海道本線・熱海駅「(株)大船軒」TEL0120・014541

(まいどなニュース/デイリースポーツ・柴田 直記)

おすすめ駅弁最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング

  1. 式秀部屋の若戸桜こと澤田剛さんが急死 33歳 外陰部壊死性筋膜炎のため14日に茨城県内の病院で 日本相撲協会が発表

  2. 重盛さと美「桜より目立ってる」布面積が少なすぎ まさかのお花見ファッションで都心名所に ファン衝撃「めちゃめちゃイケてる」

  3. バドミントン・志田千陽がテンシャルとコンディショニングサポート契約と発表 「パジャマは着心地がとても良かった」「選ぶ楽しさも素敵」

  4. 押切もえ 滝クリらセレブ御用達ブランド服で「長女の入園式」長男の時と同じ服 上品&華やか

  5. 大学の先輩、TBSアナと交際9年で結婚の女優 難病公表の9歳長女が小4に「さぁ、いってらっしゃい」始業式

話題の写真ランキング

リアルタイムランキング

注目トピックス