火星の石、万博会場へ向け搬出 日本館で初めて一般公開
2025年大阪・関西万博の目玉で、日本館で展示される世界最大級の火星隕石「火星の石」が26日、保管場所である東京都立川市の国立極地研究所から大阪市此花区の人工島・夢洲の万博会場に向け搬出された。00年に日本の観測隊が南極で発見した火星の石を広く一般公開するのは初めてとなる。
極地研の熊谷宏靖広報室長は「宇宙や地球に思いをはせる機会にしてほしい」と話した。
衝撃を和らげるために何重にも梱包し、作業員が2人がかりで積み込んだトラックが26日午後に出発。27日に日本館に搬入予定だ。
火星の石には、火星に水が存在したことを示す粘土鉱物が含まれており、科学的に貴重な試料とされている。