2022年9月の台風15号の被害で、川根温泉笹間渡-千頭間(19・5キロ)が不通となっている静岡県の大井川鉄道について、県や沿線自治体などで構成する検討会は28日、28年度をめどに全線復旧を目指すことを確認した。県と沿線の2市町が計約8億円を支援する。
検討会は、復旧には約21億円の費用が必要で、国の補助金を活用するなどしても同社が約8億円を負担する必要があると試算。新型コロナウイルス禍による利用者減などで同社は赤字が続いており、自力で取り組むことが難しい状況にあった。
検討会終了後、鳥塚亮社長(64)は「市町などに尽力いただき、感謝したい」と述べた。