感染力の強いウイルスが原因のはしかの患者報告が相次いでいる。国立感染症研究所によると、28日までに報告された今年の患者数は全国で32人となった。特にベトナムで感染したと推定されるケースが多く、厚生労働省は各都道府県などを通じ、海外渡航の予定がある人や医療機関に注意を呼びかけた。
感染研によると、国内の感染報告は3月に入り増加。最新の10~16日の1週間は12人だった。今年の累計の32人うち、海外での感染が推定されたのは18人で、ベトナムが13人と最多だった。
はしかは空気感染し、感染すると、約10日後に発熱やせき、鼻水などの風邪に似た症状や、発疹が出る。