結果取り違えで不要な接種 感染研、風疹検査
国立感染症研究所(東京都新宿区)は28日、過去に風疹の予防接種の機会がなかった男性199人を対象に免疫の有無を調べた研究で、80人分の抗体検査の結果を取り違え、5人が不要な予防接種を受けたと発表した。うち2人が接種直後に腕の痛みなどを訴えたが、現在は解消されているという。
脇田隆字所長は記者会見し「参加者にご心配、ご迷惑をおかけした」と謝罪、再発防止に努めるとした。
感染研によると、研究は福島、三重、沖縄の各県に住む45~62歳の男性199人を対象に実施した。昨年12月3日に抗体を測定した三重の42人と福島の38人のデータで取り違えが発生し、このうち抗体があることを示す「陽性」と伝えるべき24人に「陰性」と伝え、「陰性」と伝えるべき17人に「陽性」と反対の結果を伝えた。