水戸地裁は28日、1967年に茨城県利根町布川で起きた強盗殺人事件を巡り、2011年6月に同地裁土浦支部で確定した再審無罪判決について、刑事訴訟法に定められた官報や新聞への掲載依頼を失念し、公示していなかったと発表した。昨年11月、一般の人と報道機関から同支部に問い合わせがあり判明した。
刑訴法453条は、裁判所は再審無罪を言い渡した場合、官報、新聞紙に掲載して判決を公示しなければならないと定めている。地裁によると再審無罪が確定した後、速やかに公示する必要があった。地裁はチェック体制が不十分だったとしており、今後掲載手続きを進めるという。