性暴力問題で住職免職 天台宗、尼僧が告発
四国地方にある天台宗の寺で長年、性暴力を受けたとして、尼僧叡敦さんが60代の住職ら2人の僧籍剥奪を求めている問題で、天台宗の審理局が住職について免職に当たる「罷免」と判断したことが28日、関係者への取材で分かった。2人のうち加害を助長したとされる80代の大僧正については処分なしとなったという。
天台宗務庁(大津市)によると、結果通知が届いてから20日間は、運営トップの宗務総長と住職らが不服を申し立てることができる。そのため処分内容は「答えられない」としている。
叡敦さんの代理人の佐藤倫子弁護士は「宗務総長は不服申し立てをしてほしい」とコメントした。