理工系女性人材、育成へ 8大学がシンポジウム
北海道大や東京大などの工学部系の担当者でつくる「八大学工学系連合会」は28日、理工系を志望する女性や、博士を増やし、多様な人材の育成を目指すシンポジウムを東京都内で開いた。8大学における工学系学部の女性の学生比率は13%にとどまっており「女子枠」を導入した事例や環境整備について発表した。
東京科学大の担当者は、多様性と包摂を意味する「D&I」の一丁目一番地は「女子学生の比率を上げることだ」と話した。理工系の2024年度入試では女子枠を導入。女性比率は前年度の10・4%から15・1%へと伸びた。休養室の整備や、トイレへの生理用品の設置も進めていると説明した。