警視庁四谷署は28日、東京都新宿区の60代男性が約1億円の特殊詐欺被害にあったと発表した。大阪府警の警察官を名乗る男らに電話で「犯罪に加担している疑いがある。お金を暗号資産に換えれば無実が証明される」などと言われ、インターネットバンキングで計10回に分けて現金を暗号資産に換え、指示された口座へ振り込んだ。
署によると、最初の電話は携帯会社社員を名乗る男で「(あなたの)偽造免許証で携帯が契約されている」として府警へ電話するように促された。伝えられた番号にかけると「事情聴取」と称してビデオ通話に誘導され、保有している資産総額などを聞かれたという。