北陸新幹線延伸、京都市長が懸念 国側説明会に「前進なかった」
北陸新幹線敦賀-新大阪延伸を巡り、京都市の松井孝治市長は28日の記者会見で、国側が開いた京都府内の自治体向け説明会について「(市が伝えていた)懸念は払拭されてない。大きな前進があったのかというとなかった」との見解を示した。これまでに工事による地下水への影響や財政負担などに懸念を示しており、引き続き丁寧な説明を求めるとした。
説明会は25日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と国土交通省が実施。松井市長は、質疑応答を報道機関に非公開とした対応は市の要請ではなかったとして「そういうこと一つ取ってみても、市民の体感的納得を得られるのだろうか」と国側の対応に疑問を呈した。