群馬・桐生は「組織体制未熟」 生活保護支給巡り第三者委
群馬県桐生市で生活保護費の分割支給や一部不支給があった問題を巡り、市の第三者委員会は28日、生活保護行政を担う組織体制を「極めて未熟だ」と批判する調査報告書を荒木恵司市長に提出した。分割支給なのに記録上は満額を支払ったとした点に関し「組織的不正だ。強い驚きを禁じ得ない」と糾弾した。
報告書は、分割により満額を受け取れなかった二つの事案と、大幅な支給遅延が生じた事案を調査。いずれも生活保護法に違反し、前者については「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を定める憲法25条の趣旨に合致しないとも指摘した。