自民党横浜市連、足並みに乱れ 市長選、現職支援の声も
任期満了に伴う横浜市長選の日程が28日決まった。7月20日告示まで4カ月を切る中、自民党市連の対応方針が定まらない。菅義偉元首相の全面支援を受けた側近が惨敗した前回選を踏まえ、独自候補の擁立論が広がる一方、現職支援に回るべきだとの声も漏れる。市連所属の市議が出馬表明する事態も起き、足並みの乱れが生じている。市長選は8月3日投開票。
「任期の間、しっかり政策を進めることだけを考える」。3月26日の記者会見。再選を目指すかどうか問われ、山中竹春市長(52)は言及を避けたものの、2024年11月に経済界を中心とした後援会が発足。再選出馬するとの見方が濃厚だ。
一方、市連は25年1月から所属市議を対象に、山中市政に対する聞き取りを数回に分け実施。「対抗馬を出すべきだとの主戦論が圧倒的」(市連幹部)だったという。
とは言え、石破茂首相の商品券配布問題や党派閥裏金事件といった「政治とカネ」問題が相次ぐ。こうした現状に「勝てない候補では意味がない。今回は現職支援でいい」との意見も出ている。