１８、１９日の東京、京都、福島を舞台に２歳新馬戦が計９レース行われ、土曜東京５Ｒではジャスティンミラノが好メンバーの芝２０００ｍ戦を正攻法で快勝した。馬っぷりの良さ、力強いフォームなど見どころが多く、将来性を感じさせる一頭だ。また、友道厩舎はこの勝利を含めて芝中距離のメイクデビューを３勝。ドバイターフ、秋華賞を制したヴィブロスを母に持つシヴァース、母がオークス３着馬のアドマイヤテラも先々が楽しみだ。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

ジャスティンミラノ（牡、父キズナ、栗東・友道）

土曜東京５Ｒ・芝２０００ｍ、マーカンド「強いレースでした。スローペースだったけど、最後の２Ｆ半はすごくいい脚を使ってくれました。これから楽しみです。距離は２４００ｍくらいはいけそうです」（レース評価Ａ、将来性★★★★）

シヴァース（牡、父モーリス、栗東・友道）

日曜京都４Ｒ・芝１６００ｍ、ルメール「２歳馬に見えなかったね。いいスタートで乗りやすかった。最後はラチと馬の間からいい反応をしてすぐに加速してくれた。距離はぴったりだね。もっと長い距離でもいいかもしれない。楽しみです」（Ｂ、★★★★）

アドマイヤテラ（牡、父レイデオロ、栗東・友道）

日曜京都５Ｒ・芝２０００ｍ、川田「この馬の持ち味を生かす競馬をして全力で走ってくれました」（Ｂ、★★★★）

タイセイリアル（牡、父アロゲート、栗東・矢作）

日曜東京４Ｒ・ダート１６００ｍ、松岡「返し馬から止まらなかったし、精神的に折り合いをつけられるようになれば。向正面で折り合いそうになったけど、３角過ぎから行ってしまいました。ゴール後も１周回って止まらなかったですしね。ただ、ノーステッキで勝ったように能力はあります」（Ｂ、★★★★）

スター（牝、父ハービンジャー、栗東・橋口）

日曜福島５Ｒ・芝１８００ｍ、佐々木「指示通りに外めをスムーズに走らせられました。窮屈な競馬は苦手なようです。リズム良く走れたし、追ってからもしっかり伸びてくれました。すごくいい馬です」（Ｂ、★★★）

ルージュサリナス（牝、父キタサンブラック、美浦・木村）

土曜東京４Ｒ・芝１６００ｍ牝馬限定、ルメール「スタートは子どもっぽかったけど、道中は真面目でした。まだ良くなります。距離は延びても大丈夫」（Ｃ、★★★）

ミスティカ（牝、父マジェスティックウォリアー、栗東・松下）

土曜京都４Ｒ・ダート１４００ｍ牝馬限定、岩田望「ゲートがイマイチだったけど、何とかリカバリーしてくれて、２着馬の後ろのポジションで運べました。前半が流れなくて大丈夫かなと思ったけど、前も横一列で息も入っていなかったようなので、最後は追いつくことができました。まだきゃしゃで子どもなので、成長してくれば次のクラスでもいいんじゃないかなと思います」（Ｃ、★★★）

チャンネルトンネル（牡、父グレーターロンドン、美浦・堀内）

日曜東京５Ｒ・芝１４００ｍ、松岡「もともと期待していましたが、気の小さい面がどう出るかと思っていました。前半でブレーキをかけるようなところもありましたし、ロスの多いなかでの勝利なので、価値がありますね。外に出してからの伸びは良かったですし、もっとどっしりとしてくれば楽しみです」（Ｃ、★★★）

マリーアムール（牝、父マクフィ、栗東・寺島）

土曜京都５Ｒ・芝１２００ｍ、今村「ゲート試験の段階から能力は感じていたし、一緒にランランガール（京都４Ｒで２着）と頑張ってきましたが、２頭ともチャンスがある馬だなと思っていました。今週の芝の追い切りもそんなに無理をしなかったので、正直どうかなと思っていましたが、めちゃくちゃはじけましたね。前向きで一生懸命走り過ぎるところがあるので、我慢させるこの競馬が今後生きてくれたらいいなと思います。直線も外に出そうかと思いましたが、パッと内を見ると内があいていました。狭い所を回るなど初めてなことばかりで、馬も戸惑うところもあったと思うんですけど、乗り越えてくれて感謝しています」（Ｃ、★★）

（レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）