高松商 エース渡辺和が魂の完投 ライバル撃破で決めた3大会連続22度目の甲子園
「高校野球香川大会・決勝、高松商6-4英明」(26日、レクザムスタジアム)
香川大会決勝が行われ、高松商が英明を振り切って優勝。3大会連続22度目の夏の甲子園出場を決めた。プロ注目の主将・浅野翔吾外野手(3年)は3打数3安打3打点を挙げた。投げてはエース左腕・渡辺和大投手(3年)が9回4失点の完投。限界を超える魂の投球で、チームを勝利に導いた。
全員で勝ち取った甲子園切符だ。
2点差に追い上げられて迎えた九回2死一、二塁。内野ゴロで最後のアウトを奪うと、選手たちは喜びを爆発させた。膝から崩れ落ち、涙を流す選手も。県内最大のライバル・英明のプレッシャーから解放され、歓喜に浸った。
先発した渡辺和は限界寸前。3点差の八回、2死一塁から連続四球を与え、満塁のピンチを招く。ここで足がつり、治療のためベンチ裏へ入ったが、その直前、女房役の大坪太陽捕手(3年)へ「頼む、投げさせてくれ」と、必死の形相で話していたという。意地でマウンドに戻ったエースは、大ピンチを最少失点で乗り切った。試合後は「あまり覚えてないです…」ともうろうとした表情ながら「うれしいです」と言葉を絞り出した。
エースの熱投に打線も応える。三回、5番・山田一成内野手(3年)が値千金の先制2点適時打。準決勝まで1打点と結果を出せていなかった山田は、2死満塁の好機で「ここしかない」と、中前へはじき返した。四回に浅野の3ランで突き放し、七回には相手のミスを突いて加点した。
ベンチに入れなかった選手の思いも力に変えた。試合前日、ベンチ外の3年生が学校から約15キロ離れたパワースポット「冠纓(かんえい)神社」へ必勝祈願。その様子を動画で撮影し、メンバーに届けた。普段は佐々木英二副部長(60)だけで行っているが、この日は選手たちが志願して同行したという。山田は「僕らだけで勝ったわけじゃない」と、後押しに深く感謝する。
準々決勝では林息吹外野手(3年)が5打点、準決勝は渡辺升翔内野手(3年)が3打点。今大会は浅野以外にも試合ごとに違う選手が活躍してきた。「今まで、浅野だけのチームだったかもしれないが、みんなが自覚を持って練習してこれた」と山田は胸を張る。一人じゃない。チーム一丸、昨年を超える甲子園8強をつかみ取る。
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