「オープン戦、巨人１－２ロッテ」（２３日、東京ドーム）

　戦闘準備は整った。ロッテ・ドラフト１位の西川（青学大）のオープン戦最終戦は３安打固め打ち。急きょ来場した重光オーナーが見守る中での活躍で、規定打席には未到達だが打率は驚異の・４１０（３９打数１６安打）。大台に乗せて締めくくった。

　「毎試合緊張しましたし、１打席１打席本当に必死に行ったんですけど、その結果、４割残すことができて、非常に良かったなと思います」とここまでを振り返った。

　第２打席に石川の直球を捉え「打った瞬間、行ってくれたかな？と思った」という左翼ポール際へ大ファウル。その後、チェンジアップにタイミングが合わず２球空振りして三振に倒れた。次の打席では「センターから右方向に仕掛けていった」。１打席で修正。同じ球を狙い打ちして左前に運んだ。第１打席の右前打、第４打席の右前打を含めて３安打をマークした。

　反省も忘れない。最終打席では大勢の前に三ゴロに倒れた。「日本を代表するピッチャー。自分のスイングで弾き返せるようにならないと、まだまだ上の世界には通用しないと思う。技術アップのためにも、もっと努めていきたい」と向上心を見せた。

　開幕スタメンなら球団の大卒新人としては１９９７年の清水将海捕手以来、２８年ぶり。吉井監督は「ほらほうよ、言わずもがな」と主軸として起用する方針だ。西川も「ここまでやってきたことを自信にして開幕戦から結果を出せるように準備していきたい」。いよいよ本番。真価を発揮する。