DeNA・東「不安もあっていろんな意味で緊張」→エースの投球7回0封 チーム36年ぶり2年連続開幕星
「DeNA5-0中日」(28日、横浜スタジアム)
エースの称号にふさわしい快投だった。2年連続開幕投手を務めたDeNA・東克樹投手(29)が、7回4安打無失点で今季初勝利。高橋宏との投げ合いを制し、チームに価値ある1勝をもたらした。
初回は硬さを自覚していた。「オープン戦で調子が良くなかったですし、不安もあっていろんな意味で緊張していた」。しかし、初回の打線の援護でその迷いも吹っ切れた。二回以降は東本来の技巧で翻弄(ほんろう)。先頭打者を出したのは一度だけだった。「点数を取ってもらえたことに対する気持ち。これで乗っていけた」。メンタルを持ち直し、無双の投球に突入した。
開幕前のオープン戦では、改造したフォームがうまくいかず試行錯誤の日々だった。しかし、合わないと思えばキッパリそれを捨て、自身に最もフィットするものに回帰する。その選択力が東の最大の強みだ。それは、この日の切り替えにもつながっている。「慢心することなく、もっと上を目指す。そういった気持ちがあれば、引き出しも増えていく」と話した。
チームが2年連続で開幕勝利を挙げるのは、1989年以来36年ぶり。悲願の27年ぶりリーグVを狙うチームを、今季も東がけん引する。
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