貧打の広島返上 3年ぶり3戦連続7得点超で同一カード3連勝 新井監督「タム、スエもいい。ファビも少しずつ」打線“開花宣言”
「広島7-6DeNA」(6日、マツダスタジアム)
乗ってキターー!!広島が今季初の同一カード3連勝で借金を完済した。序盤に末包昇大外野手(28)、サンドロ・ファビアン外野手(27)に適時打が生まれて打線が活気づき、計7得点。新井政権初となる3試合連続7得点以上を記録して地元ファンを歓喜させた。3連勝も昨年8月以来で、新井貴浩監督(48)は大きな手応えを感じ取った。
満開となった広島の桜とともに、カープ打線も“開花宣言”だ。最高の野球日和となった暖かな日差しの下で、目を覚ましたように攻撃が活性化。盛り上がるベンチ、その最前列で戦況を見つめた新井監督は「タム(田村)もいいし、スエ(末包)もいい。ファビ(ファビアン)も少しずつ、アジャストしてきているし。少しずつ攻撃力が上がってきているなと感じます」と大きくうなずいた。
時にしぶとく、時に力強く得点を重ねた。二回は先頭・末包が中前打で出塁すると、次打者・ファビアンが左中間への二塁打を放って好機を演出。1死後、石原の遊ゴロ間に三走が生還して先制した。
さらに三回は末包が左前適時打を放つと、ファビアンが右中間への2点適時二塁打。右の5、6番コンビが序盤に躍動し、相手先発・平良を3回5失点でKOして試合の主導権を握った。
ファビアンは開幕3戦目の来日初安打から6戦連続安打。オープン戦は打率・163と苦戦したが、シーズンに入ると対応力が激変。初めて上がったお立ち台では「めちゃくちゃ雰囲気が良くて素晴らしい。でもちょっと緊張しているよ」と初々しい言葉も残しつつ、ファンの心をガッチリとつかんだ。
末包も前日の試合で2号2ランと中堅フェンス直撃の三塁打を放っており、この日の活躍で打率は・375まで上昇。「正直悔しかった」という開幕スタメン落ちへの思いを糧に、練習からバットを振り込む。「常に感謝です。(試合に)出させていただいていることに感謝、前にランナーがたまっていることに感謝。全て感謝です」と謙虚な姿勢が結果に結びついている。
これでチームは今季初の同一カード3連勝となり、「3」あった借金を完済。4、5日には8得点を挙げており、3戦連続7得点以上は2022年3月25~27日のDeNA戦以来、新井政権下では初めてとなった。
昨年9月に味わった月間20敗の悲劇を挟んで243日ぶりの3連勝。末包は「昨年の悔しさは忘れていない。昨シーズンは投手におんぶにだっこだったので、今年こそ野手が頑張って、全体で頑張ろうという意識が徐々に出てきたと思う」と言った。悔しさを燃料に、もう貧打のカープとは言わせない。
◆3年ぶり3戦連続7得点以上 広島の3試合連続7得点以上は2022年3月25日からのDeNA3連戦以来、約3年ぶり。この時は横浜での開幕カードで第1戦=11得点、第2戦=10得点、第3戦=7得点だった。
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